今、看護医療専門職が 注目されています。

高齢化に歯止めがかかりません
 総務省は、我が国の高齢者率が過去最高の26.7%に達したと発表しました。
「治す医療」から、「支える医療」へ
 高齢化が急速に進んでいるにも関わらず、医療費抑制のための国策として、病院での長期療養は認められず、早期に退院させる仕組みになっています。 従って、病を抱えながら生活する人が増え、「治す医療」だけでなく患者とその家族を支援する「支える医療」が不可欠になっています。
地域ぐるみのサーポート体制づくり
 自宅療養者のサポートに万全を期すため、病院や診療所・保健所・市町村保健センター・社会福祉施設・訪問看護ステーションなど、地域ぐるみで高齢者を支える取り組みが本格化しています。この取り組みの中心で活躍するのが、看護師や理学療法士・作業療法士を初めとする医療専門職です。
 医療の現場では、高齢化のスピードに追いつけず、医療専門職が不足しているのが現状です。青森県では今年度、母子・父子世帯などの一人親家庭を対象に、看護師・准看護師資格取得希望者に学費や生活費の支援を行い、就業を後押しする事業に取り組みます。経済的負担を軽減し、不足する看護職員の確保に弾みをつける狙いです。このような事業は他県にも波及する可能性があります。
 看護医療専門職の国家資格を取得し、国都道府県市町村立の病院や診療所・保健所・市町村保健センター・学校などの関連施設に採用されると、公務員試験を受けずに公務員としての資格が得られます。看護医療専門職は、国公私立の別なく将来性のある安定した職業です。人のために何かをしたいと考える、活力に満ちた人材を求めています。
 あなたの住んでいる町や地域を活性化させるために、この取り組みに医療専門職として参加しすることは、非常に意義のある進路選択といえます。
大卒の看護師が増える背景、1年目で年収500万超えも
 高齢化による看護師不足を受けて、92年に文部科学省が看護系大学の整備充実を一層推進していく必要があるとの指針を発表しました。
 現在は、医師の指示による医療ではなく、医師、看護師、薬剤師、検査技師などがチームを組んで医療にあたる 『チーム医療』 が主流を占めています。医師と対等の立場で役割を果たすことになります。医療専門職に求められる医療知識や技術、判断力などが、より高度になってきています。
 ヨーロッパ先進9カ国やアメリカの病院の調査によると、大卒以上の看護師の割合が高いほど、外科病棟や救急病棟に入院した患者の入院後30日以内の死亡率が低くなっているのです。
 看護師が不足している東京都では、夜勤手当を含めると、1年目から年収500万円を超える看護師もいます。さらに専門看護師や認定看護師などの資格を取得してキャリアアップすると、収入もアップし、年収1千万円を超えるケースもあるといわれます。(週刊朝日より)

チーム医療時代の看護  
 チーム医療とは
  これまで、医師が中心となって行われてきた医療を、職種の異なる医療専門職が連携し、患者中心の医療をすることです。医療専門職は、医師・看護師・薬剤師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・管理栄養士・臨床検査技師・放射線技師・言語療法士・視能訓練師・義肢装具士など多くのスタッフで構成され、対等の立場でお互いの意見を尊重し、個々の患者の状態に合わせた、質の高い医療を提供するのがねらいです。 
  医師とコ・メディカルスタッフ (医師の指示のもと協同して医療を行う) という関係ではなく、チームとしてそれぞれの役割を担う時代が来たということです。
 看護師が診療可能に
  医師の具体的な指示がなくても、看護師が診療の一部ができるようになる。厚生労働省の検討会が、「特定看護師」の報告書をまとめた。床ずれの切除や胃ろうの管の交換などが想定されている。医師がいなくても看護師が素早く対応して、早期の治療や重症化予防につながると期待される。
  医師の仕事の一部を担う看護師「ナース・プラクティショナー(Nurse Practitioner)」の導入を探る動きです。
  ナース・プラクティショナーとは,大学院において専門的な教育を受け,比較的安定した状態にある患者を対象として,自律的に問診や検査,処方等を行うことが認められた看護師のことです。
   アメリカでは,麻酔看護師・助産師などと共に上級実践看護師の一つとして位置づけられていて,約14万人がナース・プラクティショナーの資格を持っています。カナダや英国・フランス・韓国でも同様の職種があり,診療所も開業できるのです。
   この制度の導入を巡っては,医師の仕事の一部を看護師が行うということに賛否両論があり,実現までにはまだ時間がかかりそうです。
  医師不足に悩むわが国の現状を考える時,ナース・プラクティショナーが誕生するのもそう遠くはないと考えられます。
  すでに、この制度の導入を見越して養成コースを設けた大学があります。
   医療技術の高度化や高齢化社会が進むにつれ,医療職の仕事もさらに分化され,専門性が求められていくことは間違いありません。


チーム医療時代の看護
明治大学理工学部の共同研究チームは、脳卒中により手にまひなどが残った患者を対象に、ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)を応用したリハビリ技術を開発した。
患者の脳波を計測し、ロボットの補助によって運動機能の回復を目指す最先端技術で、今夏の検証実験を経てリハビリ手法の確立につなげる。
まずタブレット端末の画面に、手がボールを握ろうとするサンプル動画を表示。患者はそれを見て映像と同じようにボールをつかもうと念じると、脳波に特徴的な変化が発生する。それを脳波計でとらえ、ほぼ同じタイミングで、まひしている方の手にはめたグローブ型装具(生活支援ロボット)が作動する。
 手は装具によって動かされた格好だが、タイムラグがないため患者は自力で動かしたイメージを持つことになる。一連の運動を反復することで、「つかむ動作」を再習得できると考えられている。(産経新聞2015年 7月27日)


チーム医療時代の看護
運動療法には、病気やケガによる障がいに対して、機能回復リハビリの効果があります。介護予防にも適  しており、健康維持や肥満防止・改善の効果もあります。運動療法は、高齢者には非常に大切で、理学 療法士や作業療法士などの専門家が常駐する介護施設も増えています。
 イギリスで行われた鉄道員の寿命に関する調査によれば、1日の労働量が多い人ほど長生きをしていると いう結果が出たそうです。この調査をきっかけとして科学的な追跡調査が世界中で実施された現在では「日々の運動量が多い人ほど長生きである」は定説となったといいます。
過剰な運動や身体に大きな負荷をかけるトレーニングは逆効果となる可能性はありますが、定期的に身体を動かすことは病気の予防と健康寿命の伸びにつながっていきます。
 50代から60代の人が日常的にトレーニングをすると、その後の8年間で死亡する割合が約35パーセント低下、85歳以上の高齢者を対象としたリサーチでは、週に5時間を超える運動をしている人は、認知症になる割合が、トレーニングの習慣がない人と比べると、約5分の1程度だという研究報告もあります。
高齢者に多い関節の軟骨が老化することで発生する変形性関節症を未然に防いだり、リハビリテーショ ンにも運動は非常に有効です。高齢者が運動を取り入れる際に気をつけておくべきポイントは「運動の 種類は自分に合っていれば何でも良い」「1日に最低でも30分以上」「週に3回から5回のペース」の3つ 。骨折を予防するための筋肉トレーニングを組み合わせると、より安心感が高まるといわれています。


チーム医療時代の看護
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チーム医療時代の看護
 『焦点が合わない』  『ものがぼやけて見える』 と訴える若い人が増えているそうです。
 スマートフォンの使いすぎによる 「スマホ老眼」 と呼ばれるもので、加齢による老眼に似た症状です。スマホが爆発的に普及した近年,特に急増しているようです。
 加齢による老眼は、水晶体が硬くなり、ピント合わせができなくなることが原因です。
  スマホ老眼は、水晶体の硬さを調節する毛様体筋の緊張状態が続き、視線を変えたときに正常にピント合わせができなくなっている現象です。医学的には 『調節緊張』 と呼ばれています。
 加齢による老眼は、回復することはありませんが、スマホ老眼は、一時的な症状なので回復の可能性があります。
 スマホは,顔から40p離して見 る習慣をつけましょう。スマホを持つ手は気づかぬうちに顔に近づきがちで す。40cm離して見るのが理想です。
パソコンでできることは、パソ コンを使うとよいでしょう。パソコンは、ディスプレーから適当な距離を保ちやすいからです。
 1時間使ったら、10分間休憩するなどの工夫も必要です。
 ときどき画面から目線を離し、 遠くを見るようにするなど、一時的に手元からピントを外すことが大切です。
   ビタミンB12配合の、疲れ目 に効く目薬をさすと、毛様体筋の緊張をとる効果がありそうです。
1日の終りに温かいタオルで目 を温めることも効き目があるようです。入浴中にお湯を絞ったタオルを目の上にのせるなど試してみましょう。
 ものがぼやけて見える、視力が 下がったと思えるときは、眼科医での検査など、早めのスマホ老眼対策を することが大切です。メガネやコンタクトを使用している人は、度数の確認などを行うなど、目の健康に十分心掛けましょう。